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天満で神秘のホルモン刺しに出会い、ジモン師匠の言葉を理解した日

僕が寺門ジモンを師匠と呼ぶわけ

それは彼の肉や食に対するこだわりがテレビという媒体の中でとても貴重だからです。もちろん「芸能界のグルメ王」と名高いアンジャッシュ渡部がでる番組も好きですよ?

ただ彼はまだちょっとテレビに気を使ってる節があるじゃないですか?

その点ジモン師匠は違います。知っているエピソードだけでも

 

・「家畜商」免許を持っており松阪牛を競り落とす

・京都の老舗和菓子店のロケ中に「ここは本物のヨモギを使ってない、ヨモギ粉だ!」といって厨房に入りヨモギ粉を映す(和菓子店がスポンサーで偉いことに)

・イタリアにトリュフを取りに行くために毎年仕事を休む

・トリュフが売りの店のオーナーがトリュフを出して来た時に香りをかいで「まあまあこんな感じでしょうね、日本ではしょうがないですね。トリュフは日本ではしょうがない

・渡部「今日はジモンさんのために店も気合入って特別な料理・・・」
師匠「特別なのはだめだよ、見てる人が食べれないじゃん」

こういう食にたいしてのあくなきこだわり、周りの空気やテレビのことなんて全く考えない。そういう姿勢が好きなんです。最後のこだわりなんて滅茶苦茶かっこよくないですか?

こういう芸能人がいないとグルメ番組が「うわ~とろけますね」のコメントで埋まっちゃいますからね。もう肉がとろけるのは分かったから。知ってるから。油脂だから

てなわけで寺門ジモンは僕にとっての師匠なのです。特に肉に対しての意気込みはすごい!
あっお笑い芸人としての「ダチョウ倶楽部の寺門ジモン」には全く興味ないです

天満で完全に魚介類なホルモン刺しを食べた

ホルモンの神秘とは?

前置き長くなりました。

そんなジモン師匠の生態?を余すとこなくとらえた漫画にネイチャージモンっていう漫画があるんです。その中でスタミナ苑でホルモンを食べた時の一コマ。

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講談社 ヤンマガKC ネイチャージモンより

師匠「新鮮な牛や豚のホルモンは鮮度を極めると魚介類になってしまう」

ホルモンの神秘きた~~~

この言葉を結構気に入ってですね、いろんなところで使ってたんですよ。
うっとうしいのは承知の上だぜ!誰ですか?魚介類になってしまうなら最初からイカ焼けとか言ってる人は。
ただ心の奥底でホルモンはホルモン、魚介類は魚介類だろって思ってたんですよね。

神秘のホルモン刺しはどの店に?

冒頭にもあった神秘のホルモン刺しにで出会ったのは1月末。

神秘のホルモン刺しというからには、黒毛和牛のホルモン刺しですか?違います。
出会った場所はコースで2万以上取られる祇園の肉割烹ですか?違います。

もう最初から店の名前言っちゃいますけど寅屋天満 (トラヤテンマ)です。
そう牛じゃないんですよ。豚なんですよね。しかも予算1000~1999円の立ち飲み屋!そこに神秘のホルモンはあったのです。

その日はホルモンが無性に食べたくて、前々から目をつけていた食べログでも3.56と高評価の寅屋に行ったんです。みせは小さい立ち飲み屋、値段はほぼ290円均一です。

まずはホルモン煮込みから。

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どうです?このゴロゴロ感。これ290円ですからね。
とまあ最初の煮込みからかなり気にいってあれこれ注文しようとしたのですが、あいにく遅い時間に行ったからほとんど焼き物が残ってない

うーんしょうがないな~、刺身でも頼むかと思ってみると「コブクロ刺し」の横に見慣れない「かい刺し」という文字があるんですね。
僕基本珍しいものとか大好きですから店の人に聞くと「コブクロの横の分厚い部分」とのこと。ほうほう美味しそうじゃないですかと思って注文。

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本当に貝殻のうえに乗ってきたぞ、見た目はツブ貝の刺身に似てる・・・と一切れ。

「え?」もう一口、「なんじゃこりゃ」

まったく獣臭くないんですよ。下処理が完璧なのか、それとも薄くかかってるたれがいいのかわかりませんが。しかも本当に貝の食感に似てコリッコリなんですね。とにかくもうただの貝の刺身状態。メニュー名に偽りなしです。

ここでジモン師匠の言葉を思い出します。

師匠「新鮮な牛や豚のホルモンは鮮度を極めると魚介類になってしまう」
師匠「ホルモンの神秘だな・・・だな・・だな・・だな・・(リフレイン)」

ありがとう寅屋天馬さん。あなたのおかげで

ホルモンの神秘を「言葉」ではなく「心」で理解できた!!

以上ホルモンの神秘に出会った話でした。

帰ってから色々調べたんですけど、どうもこのコブクロの横?の「かい刺し」、この店にしかないような気がするんだよな~、またここは焼き物のシロ(小腸)も臭みほぼなかったです。しかも全品ほぼ290円ですからね。

大阪に住むホルモン好きは絶対一度行った方がいいよ!!