みなさんカルボナーラにそこそこ興味がある人たちですね?
となると一度はネット上で「カルボナーラ警察」という単語を目にしたことはないでしょうか?
今日はこの「カルボナーラ警察」について説明したいと思います。
カルボナーラ警察の定義
職務
誤ったカルボナーラの作り方を摘発し、正しいカルボナーラの作り方や知識を啓蒙します。別名を「マウンティング」とも言います。
取締場所
主にネット上のカルボナーラのレシピに現れます。特にブログ形式のメディアを主体に取り閉まります。
なお、プロのレシピにはあまり現れません。
主に取り締まる行為
レシピ上の生クリームや卵白の有無について取り締まることが多いです。まれに使用する肉やチーズの種類についても捜査の手を伸ばします。
ペペロンチーノ警察とは違い、乳化について言及することは稀です。
実例
いろんな記事からあつめてきた実例です。
カルボナーラ警察で署長になるためには
まず基本的なイタリア・国内での生クリームの使用率、卵白の使用率などは基本事項です。カルボナーラ警察は原理主義であればよいので本場イタリアの作り方を学ぶとよいでしょう。
また実績をためることも重要です。はてなブックマークなどでカルボナーラについて書かれている記事を探し積極的にコメントすることも重要です。
カルボナーラの知識を身に着け、人のブログに積極的に啓蒙コメントを書き込む。
その繰り返しがあなたをネット上の嫌な料理オタクカルボナーラ警察の署長へと育て上げるのです。
海外の事例
それでは本場イタリアのカルボナーラ警察の活動を見てみましょう。
以前、フランスのウェブサイト「Demotivateur」が蝶型のパスタ(ファルファーレ)、ベーコン、玉ねぎ、サワークリームを同じ鍋で煮て、仕上げに卵黄を乗せる。というレシピを公開しました。
日本人の感覚としては、別の国の人が「炊飯器1つでできるちらし寿司の作り方」を公開したようなものでしょうか?
すぐにイタリア人の間で炎上して動画は130万回以上も再生されました。また#CarbonaraGateのハッシュタグで数千人が怒りをシェアしました。
そして最終的には動画は削除されたのです。
カルボナーラ警察への疑問
上記のように本場イタリアでもカルボナーラ警察は存在しますが、上記炎上も「こうあるべきという偏重主義の危機」として批判を受けました。
また本場ローマでカルボナーラランキングで何度も1位に輝いている、Roscioli(レシピはこちら)もその著作の中で
Carbonara has become the symbol of an evolving Italian cuisine, even if we exclude the extremes and the extremism of this evolution: cream, garlic, onion and the many other “extras” that are prohibited by tradition yet are widely used worldwide
Antico Forno Roscioli. A Roman gastronomical experience P152より
クリーム、にんにく、玉ねぎなどの使用を認めない人を「過激主義」と表現しています。
本場でもカルボナーラ警察の活動に疑問を抱く人たちがいるということを覚えておきましょう。
まとめ
カルボナーラ警察とはネット上でカルボナーラの「正しい作り方」を啓蒙する人である。
本場イタリアでもカルボナーラ警察は存在するが、その活動を批判する人たちもいる。